「CFNMなお話」へようこそ。

 ここは「女の子におちんちんを見られた男の子や、男の子のおちんちんを見ちゃった女の子のお話」を、私「大塚将太」が小説形態で発表しているブログです。
初見の方はここを読んでから他の記事をお読みになってください。

 なお、ブログ形態のために順序だって読みにくい場合は、こちらの「目次」、右上の「記事の一覧」、サイドビューの「カテゴリー」などをご利用いただくと読みやすいかと思います。

我妻優の憂鬱9

「ねー我妻、昨日レジャーランドのプールにいたでしょ」
 月曜の朝の教室。
 隣の席に座る生徒会長でもあるクラスメイトの宗橋由宇(むねはしゆう)。ショートカットにノンフレームのメガネをかけているが、メガネの下はかなりの美少女で、俺と同じで背が低く朝礼のときはいつも俺の隣に並んでいるんだけど、スタイルはかなりよくて、ねらっている男子も少なくないがみんな撃沈している。
 そんな彼女がホームルームもそろそろ始まろうかと言う時間にかけてきた突然の一言で、俺の体は凍りついたように動きが止まった。
「な、なななな、何のことかな?」
 白を切ろうと思ったが完全に動揺してドモっている俺。
 宗橋はそんな俺の状態を見て、笑みを浮かべながら小声でこう続けた。
「昨日あたしさ、受験勉強の息抜きに彼氏とプールに行ったんだよね、そしたら裸で遊んでる男の子がいたんだけど、小学生かなっと思ってたらなんか見たことあるかなんだよね。
 で、よく見たら毎日見てる顔じゃない、しかもこんなに近くでさ」
 そういいながら宗橋は右手の人差し指をメガネの縁にかける、その一瞬レンズの向こうにある目がきらりと光った気がした。
 こいつ彼氏がいたのかどうりてみんな撃沈するわけだ……って彼氏と一緒? 他にも見たヤツがいるの?
 すると俺の表情を見て何か悟ったのか、宗橋は更に話を続けた。
「まあ、安心してよ、彼氏は大学生だから我妻のこと知らないしから」
「な、なんだ……」
 俺は思わずほっとため息を漏らす。そんな俺の事を見ながら宗橋は更にニヤニヤと笑う。
「なにほっとした顔して、否定はしないんだ?」
「……う」
「ま、否定しようにも千尋たちも一緒だったし、どう考えても我妻なんだよね」
 言葉に詰まる俺を見ながら彼女は喋るのをやめない。普段は必要以上にぺらぺらと喋るほうではないってのに。
「それでさ、あいつあたしの同級生だよって、彼氏に言ったら『中三であのチンコは国宝級の小ささだ』ってさ」
 俺の目を見ながら足を組んで据わる宗橋のその言葉に、俺は自分の股間が熱くなってくるのを感じた。


「入ってよだれもいないからさ」
 昼休み、俺が宗橋に連れてこられたのは生徒会会議室だ。
 普通の教室を半分に仕切った部屋に、長テーブルがコの字型に並べられパイプ椅子が置かれて前方の窓際には大きなモニターまである。
 今まで縁がなかった部屋につれてこられて俺はかなり緊張している。
 宗橋はおもむろにテーブルの上に座ると、俺にコの字に並べられたテーブルの真ん中に立つように命じる、そして……。
「何してんのよ、言わなくたってわかるでしょ? まずはズボンとパンツね」
 俺をニラミつけるとそう言い捨てた。
 ベルトに手をかけながら俺は戸惑った。
 宗橋の鋭い視線から感じる感情は、千尋たちのものとは何か違う。千尋たちの感情がプラスだとしたらコイツからはマイナスな何かを感じる。
「早く脱ぎなさいよ! あんな大勢の前で裸になるのが好きな変態なんでしょ? 今さらあたし一人が見たってなんともないじゃない!」
 もたもたしている俺を見てイラついた宗橋は、決して大きな声じゃないけどかなり鋭い口調で言い放った。
「なんで、何で脱がなきゃないんだよ……」
 そんなこいつの態度を見て俺は一つ賭けに出た。
 千尋たちには写真と言う弱みを握られたから言う事を聞いたが、こいつには見られたからと言っても俺が裸になってた証拠も何もこいつは持っていないんだ。
「なんで?」
 俺をにらむ宗橋。
 なまじ顔が整っている彼女に鋭くにらまれるとかなり怖いものだ。
「あ、あたしの言う事を聞くいわれはないってこと?」
 その言葉に俺は頷いた。
「なるほどね、千尋たちには何か弱みでも握られてたんだ。裸の写真でも撮られたとか。
 だけどあたしには弱みは握られてない、プールでの事もあたしが言いふらしても白を切ればいいことだしね、他に学校内の目撃者がなければ」
 俺は頷く事もしないで宗橋をじっとにらみ続ける。
 これは一種の賭け。
 多分コイツは俺が裸でプールにいた証拠なんて持っていない、それならばこいつの言うとおりいくらでもしらばっくれる事なんて出来る。
「でも残念だったね、証拠あるんだ」
 そういって宗橋はかたわらにおいてあったリモコンを手に取りモニターへ向けスイッチを入れる。
 するとモニターには全裸で千尋たちに手を引かれている俺の画像が映し出された。
「こんなのじゃダメ? まだまだあるよ」
 彼女がそういいながらリモコンを操作すると、モニターに映る画像は次々と代わっていく。それは全て俺が裸で玩ばれている姿が映し出されたものだった。
「これを視聴覚室の資料と入れ替えてもいいんだけど?」
 子悪魔のような笑顔でそう言う宗橋に俺は逆らう事が出来なかった。
 無言で俺はベルトをはずすとスラックスとトランクスをまとめて膝まで下ろして目の前の少女をにらみつける。
「これでいいか?」
 そんな俺の姿を宗橋はげらげらと笑いながら見ている。
「そ、そんなカッコウでにらまれたってちっとも怖くないってば。
 それにしても、ホントにちっこいね。そんなにちっこいチンコ初めて見た。皮も完全にかぶってるし、まさにチンコって言うよりおちんちんってのが似合ってるね」
 嘲笑する宗橋。
 俺はそれに対し黙って耐える事しか出来ない。全てが事実なのだから。
「上も脱いでよ、ズボンはそのままでいいからさ、脱いだらこっちに投げて」
 その言葉に従い俺はカッターシャツと下着代わりのティーシャツも脱ぐと、丸めて宗橋へと投げ捨てる。
 上半身は裸、下半身はズボンとパンツを膝まで下ろした状態で丸出し、靴下と上履きは着用。
「完全に変態みたいな格好ね」
 あざけ笑う宗橋。
「ねえ、それ起たないの?」
「え?」
 その言葉に今までうつむいていた俺はふと彼女のほうを見てしまう。
「まあ、この状況で勃起してたら変態だけど、プールでもずっと萎えてたし。まさかインポ?」
 俺は彼女の言葉にハッとした。
 確かに俺のチンコは千尋の家でイカされたときは完全に勃起していたんだけど、プールの更衣室やプールではいくらいじられても硬くなることがなかったからだ。
 だけど今朝はちゃんと小さいながらも朝起ちはしていた。
「ねえ起たせてよそれ」
 宗橋はそう言うもののそんな自由自在に起つわけもなく、それに俺はこんな追い詰められた状況で性的刺激もなく勃起するほどの変態じゃない。
「そんなおちんちんでオナニーできるか見てみたい」
 平然とした顔で言いたい放題の宗橋だが、俺の様子を見ると何か気がついたかのようにぽんと両手を叩き合わせた。
「あ、ゴメンゴメン、オカズがなくちゃオナニーできないんだよね」
 そして何を思ったか、突然机の上に立ち上がり両手をスカートの中に入れた。
「これがオカズになるかな?」
 自ら下着を脱ぐと右手の指に引っ掛けてくるくると回し始める。
「選択肢は二つ。このパンツでオナニーするか、あたしのオマンコを直に見てオナニーするか。どっちがいい?」
 思いもよらない生徒会長の言葉に俺は股間が熱くなってくるのを感じてきた。
「ほうほう、硬くなってきたようね、大きさは変わらないようだけど」
 芝居じみたような口調で喋りながら俺のことを見下ろしなおも選択を迫る。
「で、どっち? パンツ? オマンコ?」
 だけど俺にはそれを選択することが出来なかった。なんてったって俺はまだ精通がない、射精できないのだ。
 千尋たちにばれたこのことをコイツにまでバラスなんて……。
「言っとくけどオナニーしないなんて許さないからね、見たトコそのお子様ちんちんじゃ射精できないかもしれないけど、きっちりイクまで扱いてもらうからね」
 その言葉の俺は動揺が隠せなかった。
 見抜かれてる……! コイツ人の心を読むのがうますぎる!
「ふふ、どうやら図星みたいね。そのお子様チンコイケないんだ」
 俺は黙ってうつむいた。コイツにはどうやったって太刀打ちができそうもない。
「じゃあ、オマンコのほうがいいかな? そこにひざまずいて」
 俺は素直にその言葉に従った。
 完全に敗北、もう言いなりになったほうがらくだ。
「じゃあ、こう言いなさい『短小包茎で童貞なぼくに、ゆう様のオマンコを見ながらオナニーさせてください』ってね」
 その言葉に今さらながらこいつの名前が俺と同じ『ゆう』だってことに気がついた。

我妻優の憂鬱8(未だサブタイトル募集中)

 俺は唖然として自分の股間を見下ろした。
 ふんどしみたいな形のちっちゃい水着の中に収められちんちんを下に向けられた俺の股間は、上から見る限り全然ふくらみの見えない女の子の股間みたいになってしまっているのだ。
 それをやったのは目の前にしゃがんでいる下級生、同級生の本田紗枝の妹でもある本田麻衣だった。
「あーあ、優ちゃんのおちんちん完全に隠れちゃったね」
「普通のおちんちんだったら絶対に隠れないのに」
「ホントに女の子みたいになっちゃった」
 なんていう同級生の言葉よりも、下級生におちんちんを弄ばれこんな姿にされたこと自体が俺には物凄いショックだった。
 いくら相手が俺のことを年下の男の子だと思っているからって、いや、普通なら年下の男の子にだってこんなまねはしないだろ?
 何でこんな事になったんだ? レギュラーになれなくて千尋たちに八つ当たりまがいな事したから? こいつら三人にチンコが小さいのばれたから?
 こんな事になるならばれたってシカトしとけばよかったんだよ。
 それをちょっと言いなりになれば許してもらえると思って言う事聞いたから……もう後輩や先生まで巻き込んじゃった後戻りできないじゃん。
「ほら、優ちゃんもう行くよ!」
 頭の中がごちゃごちゃになってる俺のことなんて全然気にしない様子で、綾と真冬が俺の手を引き始める。
「先生、あたしたちもう行きますんで!」
「また学校で〜」
 千尋と綾がはそういって小島先生に手を振ると、小島先生も「またね」と軽く手を振り返す。
 そして俺たち6人はその場を後にしてプールサイドへと向かった。

 シャワーを浴びるとプールサイドへ着く。まだ七月の頭だけれどここ数年の暖冬の影響か既にの連日の平均気温は30度近くになっていて、休日なこともあってかなりの人ごみになっている。
 そして、人が多ければ多いほど俺のことに気がつく人も多くなるって事だ。
「ねえ、あの子女の子かな?」「え、そうでしょ? ちんちんないじゃん」「でも、小学生だからっておっぱい隠さないって事ないんじゃないの?」「そういやそうだね」
「ねーねーあの子見てみなよ、男の子なのにあんな格好してるわよ」「え〜男じゃないだろ? チンコないじゃん」「女の子だったら少しは胸あるでしょが!」「でも、あの水着に隠れるってそうとうちっこいぞ!」
「あれってまずいんじゃないの? いくら子供だからって胸隠さないのは」「え〜、あれ男の子じゃないの?」「男の子があんなの着れるわけないじゃん」「でも、体型が男の子っぽいけどなあ」
「ほら、あの子だよさっき女子更衣室にいた男の子!」「ああ、小五なのに幼稚園児と同じおちんちんって言ってた?」「おちんちんないじゃん」「小さいから隠れてんじゃない?」
「ホントに小五なの? 普通だったらあんなカッコウ恥ずかしくて出来ないよね?」「変態なんじゃん」「あの歳でもう変な道は知ってんだ?」
 本当いそんな事言われてるのか、俺の幻聴なのかわけがわからない。
 俺は恥ずかしさのあまりに隣に立つ真冬の後ろに身を隠してしまう。
 ちなみに麻衣も真冬も中一にしてはかなり背が高いほうで、当然チビの俺なんかは彼女らに頭から見下ろされてしまう。
「なによ、優ちゃんったら真冬ちゃんに隠れちゃって」
「大丈夫だよ、誰も優ちゃんのことなんて見てないからさ」
 千尋に背中を押され綾と紗枝に手を引かれ、俺はつんのめるようにプールサイドを歩かされる。
 恥ずかしいよ! いくらプールだからってこんな裸同然のカッコウで、誰か知ってるヤツがいたらどうするんだよ! 麻衣や真冬に先生にまで会ったんだぞ! 今度は俺の事知ってるヤツに会うかもしれないじゃないか! と大声で叫びたいものそんなことができるはずもなく、蚊の鳴くような声で「はずかしいよ……」と声を出すのが精一杯だった。
「大丈夫だって!」
 千尋は何の根拠もなくそういうと俺の背中を押す力を強める。
「最初は波のプールね!」
「おっけ〜」
 千尋の提案で俺たち6人が波のプールのほうへ歩きはじめると、突然綾が「そうだ! あたし浮き輪借りてくるから!」と言うと、売店のほうに走っていってしまう。
「浮き輪って綾先輩泳げないんですか?」
「どっちかって言うと得意だと思ったけど?」
「いいじゃん、先に行って待ってようよ」
 千尋の一言で俺たち5人は流れるプールへと再び向かいだした。


「ほら、真ん中に優ちゃんを乗っけてまわりにみんなでつかまればいいんだよ」
 綾が借りてきたかなり大き目の浮き輪の中央の穴に俺は座らせられると、水に浮かんだそれを5人は一気に波に向かって押し始めた。
「ちょ、ちょっとまって!」
 そんな俺の声なんて全く聞こえないかのように、いくつも波を越えて浮き輪はプールの中央までやってきた。
 俺の顔の右側には綾、その隣に真冬、千尋、麻衣、そして俺の左隣に紗枝って順に並んでいる。
「ねーねー優ちゃん」
 俺の両足の間から話しかけてくる千尋。なんてとこから話しかけてくるんだこいつは! って絶対なんかやるつもりでそこにポジション取っただろ?
「いくらおちんちん小さいからってこれじゃ窮屈かな?」
 俺の股間を指差しながら喋る千尋に対して俺は首を横に振った。肯定したら絶対逃がされるに決まっている。
「じゃ、優君は女の子の水着が好き?」と真冬。
 ホントに痛いとこ突いてくる女だな! あんまり喋んないんだからずっと喋るなよ!
「優君って女の子の格好するのが好きなんだ!」
「そうだよ! 今日だって女の子の服で来たんだから」
 黙っている事を肯定と受け取った麻衣の質問に紗枝が余計な事まで教える。
「女の子の格好なんて好きじゃないよ……」
 思わず俺がつぶやくと、千尋は眼を光らせたかのように俺の言葉に反応した。
「じゃあ、こんなの脱いじゃおうね」
 言うが早いか、千尋は俺の水着に手を書ける、そして示し合わせたかのように他の4人も俺の体を押さえつけ、再び俺は全裸にされてしまった。
「やめてよ! 返して!」
 俺はあわてて手を伸ばすが、千尋は水着を軽々俺の手の届かないところまで遠ざける。
「あれ〜? 女の子の水着はいやなんじゃなかった?」
 そういう問題じゃないだろ!
 大きな声で怒鳴りつけてやりたかったけど、そんなことのできる状況ではない。周囲の人間の注目を浴びてしまうし、何より麻衣や真冬に本当の年齢がばれてしまうかもしれない
 そんなことを考えて言葉を出しあぐねている俺の事を見て、恥ずかしくて言葉が出ないのだろうと思ったのであろう真冬が、右手を伸ばし俺のちんちんをそっと包み込んだ。
「あぅ……」
 突然ちんちんを包んだ柔らかい感触に俺の口からは情けない声が漏れた。
「ほら、こんな小さいおちんちんならこうやってあたしの手でも簡単に隠せる、だから優君は心配しないで大丈夫」
 真冬の口からまたもや俺の心をナイフで切り刻むかのような言葉が出る。絶対いつはサドだと俺は思った。
 それにしても、俺はこれで千尋たち同級生だけじゃなく、ふたりの一年生にまでちんちんを触られたことになる。
 しかもふたりともが俺のことを小学五年生だと思ったままだ。
 そしてこんな屈辱的な状況を何度も重ねながら、俺のこの一日は5人の少女たちに裸のまま弄ばれて(特にちんちんを)過ぎていったのだった。

名門聖グレゴリオ学園2

「ねえねえ、昨日のサッカー部の話し聞いた?」
「ああ、男子がフリチンでグランド走らされたってヤツ?」
 今朝から学校中の運動部での話題はこれ一つだった。
 男子サッカー部の一年生全裸で校庭罰走。
 突然の共学化と、男子運動部の設立による女子部へのしわ寄せに怒りを感じているあたしたち女子運動部員には、久々にスカッとするニュースだった。
「橘さんもやるわね」
 そうあたしに声をかけてきたのは、我がバスケットボール部キャプテンの川上紀子。
 そしてあたしは二年生で、バスケ部の一応エースの真壁伊佐美
 男子の入学を快く思っていない女子生徒の一人だ。
「うちもそんな事やりたいね」
 三年生の一人がそうは言うものの、うちとサッカー部では状況が違っていた。
 実力のない新入生ばかりの男子サッカー部と違い、男子バスケ部は全国からそれなりに優秀な男子をスカウトで集めていて、一年の女子じゃとても太刀打ちできない。都内でベスト4のレギュラーだって男女の体格差を考えると、簡単に勝つことも出来ないだろう。
「うちの一年生が男子相手に試合して勝てると思いますか?」
「そりゃきついね、ハンデでもあれば別だけど」
 あたしの言葉にキャプテンは肩をすくめて答える。
「そっか! ハンデがあればいいんだ!」
 そういって立ち上がったのは副キャプテンの野田さんだった。


「え? 試合ですか?」
 川上キャプテンの提案に怪訝な顔で応答するのは、男子部のキャプテン山野辺敦。
 中学時代は全国でベスト8のチームのキャプテンだった子を、うちの顧問がコネと口八丁で勧誘した逸材だ。
 当然一年のほかのメンバーもそんなレベルの子ばかりで、人数は8人と少ないけれどかなりの精鋭ぞろい。今年のインターハイは無理でも経験をつんだ来年再来年にはかなりの所まで行けるのではないかと、業界内でもかなりの前評判のチームだ。
 それに比べあたしたちは都内ではトップクラスなものの、全国の経験はゼロ、全国的にスポーツの名門で有名な我が学園の中ではちょっと肩身が狭い部でもある。
「もうすぐ予選じゃない、練習試合もそうそう組めないしあなたたちならレベル的に高いから練習相手にいいと思ってね」
 そういうキャプテンの言葉を山野辺君は怪訝な顔で聞いている。
 そりゃ当然だ。彼らだって昨日の男子サッカー部の話は聞いているに違いがないのだ。
「でも、負けたら罰ゲームとか言い出すんじゃないですか?」
「え? まさかあなたたち、あたしらに負けるかもって思ってるの?」
 キャプテンのその言葉に山野辺君のこめかみがぴくりと動くのがあたしからもわかった。
「そうだよね? まさかエリートぞろいの男子バスケ部が、全国大会にも出たことがないバスケ部(元々女子高のうちの学園では女子の運動部の名前の前に女子とはつけない)に負けるわけないもんね?」
「と、当然じゃないですか」
 よし! 乗ってきた!
 山野辺君のその言葉にあたしは心の中でガッツポーズをとった。
 プライドの高い山野辺君がここで消極的な言葉を言うわけがない、野田さんが考えた作戦どうりに行きそうだ!
「そうよね? 多少ハンデがあったって、女子になんて負けたりしないわよね?」
「いいですよハンデぐらい、何でもつけて下さいよ」
「ホントに? どんなハンデでも良いの?」
「ええ、問題ないですよ。何ならなにかかけますか?」
 この言葉で男の子たちの運命は決まった。


 勝負にあたしたちがかけたのは名前だった。
 「聖グレゴリオ学園バスケットボール部
 男子が勝ったらこれから先にこの名前を名乗る事が出来、女子は「女子バスケットボール部」と名乗る事になる。
 伝統ある名前を男子に奪われでもしたら、あたしたちもOGにどんな目に合わされるかわかったものじゃない、だけど勝算があってこの賭けを持ちかけたのだ。
 え? 男子が賭けたもの? そりゃ決まってるでしょ。


 40分の死闘が終わるブザーが体育館響く。
 試合結果は「75対37」あたしたち女子の圧勝だった。
 ハンデの内容は二つ。
 まずは男子のゴールは全部1ポイント。バスケのゴールは通常は普通のゴールが2ポイント、3ポイントラインの外からのゴールは3ポイント、フリースローが1ポイントだけど、これを全部1ポイントに。
 二つ目は女子の退場なし。通常バスケットボールは一人の選手が5回ファールをしたらファールアウト(退場)になるんだけど、女子にはそれの適用をしない。ファールが怖くて出来ないようなディフェンスや、速攻を食らいそうな時にわざとファールをしたりして結構やりたい放題。
 イラつく男子部のエース村井君を第2クォーター早々に退場に持ち込んで、第3クォーター終了時にはスタメン全滅。残りの10分は5人対3人でやりたい放題だった。
 まあ、それでも75点しか取れなかったのは前半の男子のディフェンスの強さゆえだったんだけどね。


「さ、約束を守ってもらうわよ」
「ゴメンみんな。俺が勝手な約束したから」
 川上キャプテンの言葉に真っ青になってうなだれる山野辺君。
「じゃ、もう一試合やってもらおうか? 早く準備してね」
 あたしは両腕を胸の前で組んでにやりと笑みを浮かべた。


 いつも生意気な口を利いているエースの村井君はものすごい悔しそうに、チョと気の弱い田所君は半分目に涙を浮かべながらそれぞれいろんな表情で服を脱いでゆくと、ひとりが脱ぐたびにどよめき声が体育館にこだまする。
「へ〜田所君って結構でかいじゃん! 気が小さいのにね!」
「おいおい工藤! いつまでも隠してるんじゃないよ! げっちっさ!」
「へ〜、村井って普段デカイ口叩いてるだけあってデカイしちゃんと剥けてるじゃん」
「なんだよ山野辺! キャプテンのお前が一番ちっさいの?」
 ずらっと並ぶおちんちんをあたしたちがそれぞれ品評する中、一人だけ両手でしっかり隠しているのはセンターで身長が2メートル近い小室君だ。
「なんだよ! 小室隠してるんじゃないよ!」
「山野辺だって小さくたって出してるんだから、お前もちゃんと出せよ!」
「おい、工藤! 田所! 小室の両手はずせよ」
 いつまでも隠している小室君に川上キャプテンは業を煮やし命令する。
 そして、小室君の両脇についた工藤君と田所君が無理やり小室君の両腕を股間から引き離した。
「げ、なんじゃありゃ!」
「リーサルウェポン?」
「凶器だ! あれは凶器だ!」
 小室君の手の影から出てきたのは、おちんちんというよりはペニス? いやコック?
 ボッキしていないにもかかわらずかなりの大きさ、ってか凶悪にデカイ! ネットで見たことがある黒人のペニスみたいに大きいものだった。
 あたしたち女子だけではなく男子たちの目まで釘付けになる。
「山野辺の10倍くらいあんじゃね?」
 あたしがそう言うと山野辺君は泣きそうな顔になってうつむいてしまった。


「ほらほら、ハンズアップ! ハンズアップ! 手が下がってるよ!」
「何やってるのよ! 片手で止められるわけないでしょ!」
「全力で走りなさいよ! そんなちっちゃいおちんちんなんてちっともゆれないんだからさ!」
 一年生の男女戦を見ながらあたしたち二、三年は大笑いで野次を飛ばしていた。
 当然のようにあたしたちが勝った時の条件は「全裸で」一年女子と試合をするそれも、あたしたちとしたときと同じ条件で「勝つまで毎日1試合」だ。
「ちょっ! 何するんだよ!」
 突然股間を押さえて大声で講義する山野辺君。
「ごめんね〜 ちっちゃいからおちんちんあるってわからなかった〜」
 白々しく謝る愛子。その言葉に山野辺君はぐうの音も出なくなってしまう。
 ちなみに愛子はあたしがかわいがってる一年生だ。
「ナイス愛子!」
 あたしが親指を立てて愛子に声を送ると、愛子もこっちを向いて親指を立てぺロット下を出した。
 その後はおちんちんを触ったり、おちんちんにボールを当てたりする子が続出。特に小室君は集中攻撃を受け、全然試合にならず、この試合も女子が圧勝した。
「この分じゃ卒業するまで毎日全裸試合だね」
 あたしがそういうと男子たちはがっくりとうなだれた。

 我妻優の憂鬱7(サブタイトルネタ切れのため募集中)

 お姉ちゃんに面白い事があるといわれたときは、まさかこんな状況になるだなんて想像もしていなかった。
 場所はレジャーランドのプールの女子更衣室。
 目の前に学校でも有名な我妻優先輩が全裸で立っていて、両手はお姉ちゃんと真冬ちゃんにつながれとている。真っ白で毛も一本も生えていなくて、とても中学三年生とは思えないような小さい包茎のおちんちんをプルプルと震わせて、顔を真っ赤にしてうつむきながら。
 目の前に跪いているあたしが視線を上げると視線が交わり、我妻先輩=優君は恥ずかしそうにプイッと視線をそらした。
 優君はあたしや真冬ちゃんが正体を知らないと思っている。
 千尋先輩の近所の子で小学五年生の我妻優君。実はそれは全く嘘っぱちプロフィール。
 お姉ちゃんと同級生の本当は中学三年生。
 先輩は自分が有名だってことを知らない。三年生なのに学校で一番背が低くい、だけど運動が結構得意で勉強も学年でトップクラスなのも誰でも知っている。
 そして女の子みたいにかわいい顔。
 これで女子から人気がないわけがない。母性本能をくすぐる先輩ってことで我妻先輩は下級生の女子からも結構人気があるのだ。弟にしたい先輩ナンバーワンって感じに!
 その我妻先輩が全裸であたしに水着を穿かせてもらうって状況。
「優君片足ずつ上げようね」
 あたしがそう言うと、優君はちっちゃいおちんちんをプルプル震わせながら、右足左足の順番に水着に足を通し、両足を通し終えるとあたしは水着をグイッと引き上げた。
「ぷっなにそれ!」
「ちーちゃんこれ狙い過ぎだって!」
「あらら、かわいいことになっちゃって……」
 それとともに沸き起こる笑い声。
 千尋先輩が用意した水着はグラビアアイドルが着るような超ローライズのマイクロビキニ、あたしが着たってあそこの毛が見えちゃうようなヤツ。<<参照>>
 いくら優君のおちんちんが小さいからといっても、たまたまは隠れているけどおちんちんの先っぽはチョコンと顔を出している。
 あたしが顔を上げると情けない顔をした優君がこちらを見下ろしている。
「麻衣ちゃん。おちんちんしまってあげなきゃ」
 その声に反応しあたしは千尋先輩を見上げる。
「しまう?」
「そうだよ、おちんちんが上向いてるから水着からはみ出してるんだよね? じゃあ、そうすればはみ出さないと思う?」
 上にあるおちんちんが上を向いて水着からはみ出している。
 下にあるたまたまははみ出していない。
 ってことはおちんちんを……「下に向ける?」
「正解! じゃあ、麻衣ちゃんがやってあげてね」
「や、やってあげてって?」
 あたしが優君の、我妻先輩のおちんちんを下に向けるの? どうやって?
「おちんちんを摘まんで下に向けてあげればいいんだよ」
 あたしがどうしたもんかと悩んでいると、千尋先輩がさらりとすごい事を言ってきた。
「あ、あたしが、おちんちん触るんですか?」
 ちょ、ちょっとまってよ! あたしが先輩のおちんちん触るの? おちんちんなんて触ったことないのに!
 それもちっちゃい子のだったらともかく、我妻先輩見た目はあれだけど一応15歳だよ?
 でも、千尋先輩も小島先生も触ってたし……いや、小島先生は我妻先輩のことを中三だって知らないから……。
 あれ? ここにいるのは中学三年の我妻先輩じゃなくて、小学五年の優君だっけ?
 いや、小学五年生だって女の子がおちんちん触っていいわけないじゃん!
「麻衣さん、早くしてあげないと優君いつまでもおちんちん出しっぱなしよ」
 頭の中で葛藤しているあたしに声をかけてきたのは意外にも小島先生だった。
「うちのタクちゃんと変わらない赤ちゃんおちんちんなんだから大丈夫」
 何が大丈夫なのかはわからないけれども、保険の先生が言うのだから間違いないだろうとあたしは自分に言い聞かせて、思い切って優君のおちんちんに手を伸ばした。
 おちんちんに手が触る前にチラッと優君の顔を見上げると、さっきまで真っ赤だった顔がちょっと青ざめている。
 ふふふ、先輩、これから下級生の女の子におちんちんつままれちゃうんですよ!
 あたしは心の中でそう声をかけるとおちんちんをそっとつまんだ。
 ぷにょ
「あはっ!」
 思いもよらない気持ちの良い手触りに、あたしは思わず声を出してしまった。
 ちょっと指を動かすと皮の中で中身が動くのがわかる。
 おもしろい! それになんか気持ちいい!
 あたしはぷにょぷにょの手触りを楽しみながら優君の顔を見上げてみると、優君は唖然とした表情であたしの事を見ていた。そうだよね、まさか下級生の女子におちんちんつままれるなんて、思ってもみなかったよね?
「麻衣ったらいつまでも優ちゃんのおちんちんで遊んでないで、早くしまってあげなさいよ」
 おっと、そうだった。そのためにおちんちんさつまんでるんだっけ。
 あたしは左手で優君のマイクロビキニを引っ張ると、右手でつまんだおちんちんを下に向ける。
「あれ? うまく下を向かないよ?」
 いくらあたしが優君のおちんちんを下に向けても、ビキニを戻す前にピョコンと上を向いてしまう。
「てのひらで優しくおちんちんを包むようにしてあげればいいのよ」
 戸惑っているあたしにアドバイスをくれたのはまたもや小島先生。
「てのひらでですか?」
「そうよ、それで水着の上からじゃなくて足の出てるほう、そうよ、そっちから手を入れて……」
 あたしは先生の指示どうりに足の出る部分から手をいれて、ゆっくりとてのひら全体でおちんちんを包むように後ろにもって行くと、おちんちんはうまい具合に下を向いてくれた。
「そのまま手を後ろに滑らせて、そう、おちんちんがてのひらから完全に出るまでね」
 すると今まで全然うまく行かなかったのに、優君のおちんちんはうまい具合に下を向いて、マイクロビキニの中に完全に隠れてしまった。
「あーあ、優ちゃんのおちんちん完全に隠れちゃったね」
「普通のおちんちんだったら絶対に隠れないのに」
「ホントに女の子みたいになっちゃった」
 お姉ちゃんや先輩たちが言うとおり、おちんちんを下に向けると優君のオマタの部分はほとんど平らになってしまい、当然おっぱいも全然ない優君は男の子とも女の子のもいえない姿になってしまった。

公開篇

「ま、まってよ、恥ずかしいよ」
 俺、我妻優は全裸のままふたりの一年生に両手をつながれて女子更衣室を歩いている。
「優君、お姉ちゃんたちの手を離しちゃダメだかね」
「迷子になったら大変」
 手を引くふたりの一年生。
 ひとりはクラスメイトの本田紗枝の妹、本田麻衣。
 もうひとりはその麻衣の友達、柊真冬。
 俺は両手をつながれているために股間を隠すことも出来ない。その目にすれ違う人の目がみんな俺の股間に集中するように感じる。
 大人の女の人、女子高生、俺と歳の変わらないような子、小学生、幼稚園児……。
 みんな見てる、みんな俺の裸を、俺のチンコ……いや、おちんちんを見ている……。
 どんな風に思ってるんだろう。
 変態とか思っているんだろうか? それとも姉に連れられた小学生が裸でいるくらいにしか思っていないのだろうか?
「お、おねえちゃんたち待ってよ」
 俺は強引に立ち止まる。
 おねえちゃんと呼んだのか彼女らが俺のことを小学五年生と思っているからだ。
 すると麻衣が俺を見下ろしながら首をかしげこういった。
「どうしたの優君、女の子におちんちん見られて恥ずかしいの?」
 麻衣の言葉に俺は頷いた。
 すると真冬が横から口を挟んでくる。
「大丈夫、誰も優君のおちんちん見たってなんとも思わないよ。だってほら見て」
 真冬の視線の先には幼稚園児の男の子が素っ裸で立っている。その横にはその男の子の母親らしき女性もいる。
「優君のおちんちんとあの子のおちんちん、大きさも形も全然変わらない。そんなおちんちん見ても女の人はなんとも思わない。
 それにあの男の子だってちっとも恥ずかしがっていない。だからおんなじおちんちんの優君も恥ずかしくない」
 その真冬の言葉はかなり大きく、周囲の視線が一気に集まってくる。
「ねーねー、何であんな大きい男の子がいるの?」
「なんかおちんちんが小さいって話してたけど」
「あんな大きい子なのに、幼稚園児と同じくらいのおちんちんなんだって」
「うわっホントにちっさ」
「え〜全然見えないよ? ホントのに男の子? おちんちんあるの?」
「ほら、よく見てみなって、小指の先みたいなのがついてるじゃん」
「あ、本当だ」
「でも、あんなのだったら全然いやらしくないよね」
「むしろかわいいかも!」
 周囲のざわめき声がどんどん広がってゆく。
「あら、本当にかわいいおちんちんね」
 そんな声の中、男の子の母親らしい女の人は男の子の手を引いてこっちのほうに向かってきた。
 そしてその子のおちんちんと俺のおちんちんが並ぶような高さまで男の子を抱き上げる。
「わっ、ホントに大きさ変わらないんじゃない?」
「むしろ幼稚園児より小さいかも……」
 容赦のないふたりの後輩の言葉。
 中三なのに幼稚園児とちんちんの大きさが変わらない、むしろ負けているなんてことを年下の女の子たちにこんな風に指摘される事なんて、そんな事が現実にあっていいのだろうか?
「ぼく何年生?」
「五年生ですよ」
 突然の母親の質問に俺が答える以前に麻衣が答えてしまう。
 歳は三十歳にはなっていないだろう。すらりと背の高いかなり綺麗なお母さんだ。
「へ〜五年生ねぇ」
 じろじろと俺の顔とちんちんを見比べる母親。
 もしかしてばれたのか? 俺が小学生じゃないってことを……。
 だけど次に母親から出てきた言葉は、更に俺をどん底に落とすものだった。
「ホントに五年生なの? それにしちゃおちんちん小さすぎるわよ? いくらなんでも幼稚園のタクちゃんと変わらない大きさだなんてねぇ」
 そう言って俺のおちんちんをもみもみともみ始めた。
 ちょ、それはマズイ。そんな事されたら……あれ? なんで?
 こんな綺麗な女の人に触られているのに、俺のおちんちんは全然硬くならない……。そういえばさっき千尋に触られたときもなんともならなかった。
 千尋の家で触られたときはあんなにカチカチになったのに……。
「でも、本当に五年生なんですよ」
と、麻衣。
 その声はちょっと緊張気味だ。全くの他人が介入してきた事に少し緊張しているのだろうか?
「だけどねお姉ちゃん、五年生にもなって女の人にこんな風に触られたら男の子だったらおちんちん硬くなるって知ってるわよね?」
「え、はい」
「でも、この子なんともならないわよ」
「そう言われてみれば……」
 三人の視線が再び俺の股間に集中する。
「おちんちんが赤ちゃんだから、性能も赤ちゃんのまま」
 ぽつりとつぶやく真冬。
 何なんだここ女は! 口数が少ないくせに、一言一言が的を射ていて俺の心に突き刺さりやがる。
「そうなのかしら?」
 母親はそういいながらも俺のちんちんをもむのをやめない。
「あの、あたしたちそろそろ行きたいんですけど?」
「あら、ごめんなさいね。あんまり小さいから触ってるの忘れてて」
 麻衣の言葉に母親はさらりと物凄いひどいことを言ってあわてて手を離し立ち上がる。
「あなたたち今から泳ぐの?」
「そうです」
「でも、ぼくちゃんかわいいおちんちん丸出しじゃない」
 真冬の言葉に母親は首をかしげる
 そりゃそうだ、五年生にもなってプールに裸ではいるやつもいないだろう。
「あたしのお姉ちゃんが用意した水着を嫌がったんで」と麻衣。
「そうなんだ、でも裸じゃ係員さんに止められると思うけど?」
 そうか! そういやそうだよな! 注意書きの張り紙にも「裸での遊泳は禁止」って書いてあったはずだ。
 もしかしてプールにまでは連れて行かれないで住むかも!
 という俺の淡い期待は一瞬で消え去った。突然目の前にカラフルな布地がつるされるとともに、背後から俺をこんな状況にした人物の声が聞こえたからだ。
「じゃあ、やっぱりこれ穿いてもらおうか」
「あ、お姉ちゃん!」
「先輩」
 声の主は当然千尋、目の前につるされた布はさっき俺に穿かせようとしたのとは違う水着だった。
 これだけもたもたしていれば当然といえば当然だが、千尋たち三人は水着に着替え(といっても上を脱いだだけだが)俺たちに追いついてきた。
「まだこんな所にいたの?」
 ちょっとあきれた声の紗枝。
「ごめんなさいね、わたしが足止めしちゃったみたいね」
「あれ? 小島先生じゃないですか」
 謝罪する母親に対しての紗枝の反応に俺は思わず紗枝の顔を凝視してしまった。
 せ、先生? まさかうちの学校の?
「お姉ちゃん知ってるの?」
「知ってるも何も、今年からうちの学校に転任してきた養護教諭の小島先生じゃない。麻衣あんた知らないの?」
 養護教諭? 保険の先生って事? 保健室になんて全く縁のない俺は保険の先生の顔なんて全然知らなかった。
「あら、本田さんじゃない。こちらは妹さん?」
「は、ハイ、1年3組の本田麻衣です」
「うちの生徒だったのね。だめよ男の子いじめちゃ」
 緊張気味で返事をした麻衣に小島先生は優しげに微笑む。
「本田さんも志田さんもこのかわいいおちんちんと知り合いなの?」
 ちょ、おちんちんと知り合いって俺の人格は無視かよ! だけど助かった。小島先生は俺のことを知らないようだ。まあ俺も先生のことを知らなかったんだから当たり前かもしれないけど……。
「うちのとなりに住んでる我妻優君って言うんです」
 先生の質問に返事をしたのは千尋だった。
「うちの町内会が旅行でどっちも両親が留守にしてるからあたしが面倒見てるんですよ」
「へ〜面倒見が良いのね志田さん」
「ええ、幼馴染みですから」
 そういいながら千尋は俺に視線を移すと「ほら、優ちゃんいくらちっちゃいおちんちんだからって、いつまでも出しっぱなしじゃダメでしょ。これ穿きなさいよ。麻衣ちゃん穿かせてあげて」と、麻衣に水着を手渡す。
「わかりました。優君足上げて」
 麻衣は俺の前に跪くと水着を広げた。